私の職務は、ブルガリのデータアセットを効果的に管理・保護できるようにすること、そして、すべてのステークホルダーがそのアセットを活用してデータドリブンな意思決定を行えるようにすることです。ビジネスインテリジェンスとAIソリューションを導入し、各部門とビジネスユニットからデータを収集して紐づけることで、ビジネス機会を特定します。 
これには技術的な専門知識とコミュニケーションスキルが求められます。技術に関しては、2010年にパドヴァ大学で統計・コンピュータサイエンスの修士課程を修了した後、13年にわたってデータ分野で培ってきたプロフェッショナルとしての経験が生かされています。コミュニケーションの面では、ビジネスの目標達成を目指して社内外のステークホルダーと積極的に関わり、有意義な関係を構築できることが自分の強みとなっています。 

ローマに来てからはグループとの協力関係がより強くなり、共同で数多くのイニシアチブを推進する機会がありました。特にAI分野で、メゾンの枠を超えるシナジーを活用する取り組みに携わりました。LVMHのイベントでは、グループの戦略を360度の視点で知ることができます。また他のメゾンのステークホルダーとつながることで、自分たちのフォーカスすべき点や次のステップを考える刺激が得られます。

メゾンとLVMHのデータ分野で成長し続けていくことが私の目標です。オペレーションの拠点間で垣根を取り払うことが、自分の成長にとって欠かせません。データドリブンな意思決定の透明性と信頼性を確保することで、会社に利益をもたらせると考えています。そのために必要なのは、革新的技術の動向を研究することです。皆さんがご存知のとおり、特にデータとAI、生成AIの分野は目まぐるしく動いているからです。常に学び続けたいと思っています。