ダイヤモンドのカット
ダイヤモンドの壮麗さや輝きが最大限引き出されるよう、光を捉え、反射する力を高めるのがカットです。こういった完璧な水準を実現するため、ダイヤモンドカッター(研磨工)は、正確な逆数公比を巧みに用いて、石のファセットと角度すべてを決めています。またその対称性、研磨、そして大きさに対する同様の注意が、カットが施されたダイヤモンドの全体的な見栄えに影響を及ぼします。こうしてダイヤモンドは光を分散させる真の鏡となり、最高の価値と輝きを得るのです。適切なプロポーションと仕上がりを持つ石のみが、ブルガリのダイヤモンドとなります。ブルガリでは、エクセレント(Excellent)からプアー(Poor)までに分類されるGIAのカットスケールを用いています。ブルガリのブライダルジュエリーにマウントされるラウンド型の一粒ダイヤモンドでは、エクセレント(Excellent)からベリーグッド(Very Good)までの最高級カットグレードの石からのみ選定されます。
ダイヤモンドと言うと、58のファセット(キューレットを含めなければ57のファセット)を持つ、丸いブリリアントカットを思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、世界で最も名高いダイヤモンドのほとんどにはファンシーカットが施されています。ブルガリのジュエリーコレクションでは、エメラルドカット、ペアシェイプカット、オーバルカット、ハートシェイプカットなど、数種類のファンシーカットダイヤモンドが特徴となっています。ファンシーカットは、対称的であるだけでなく、優雅でエレガント、かつ魅力的でなければなりません。ブルガリのバイヤーが言うところの「視覚的アピール」が必要なのです。ブルガリのファンシーカットダイヤモンドは、最高レベルの輝きと光の分散を保証する最適なプロポーションと仕上がりだけでなく、ブルガリならではの十分な「視覚的アピール」をも併せ持っています。